ワインペアリング 白魚 shirasu

白魚と白ワインのペアリング画像

第3回目は春から夏のひとくちで海を語る鮨、シラス。
透明な小魚が口中でほどけると、わずかな苦味とミネラルが広がり、海苔のヨード香が磯の景色を呼び覚ます。そこにほんの一滴、生姜汁が仕込まれていれば、味わいは見事に調和し、苦味と塩味が滑らかに繋がる。

この一貫に寄り添うのが、スペイン・リアス・バイシャスのアルバリーニョ。柑橘と海風を思わせる香り、ミネラルの余韻、そして軽やかな苦味は、シラスの個性と呼応しながら“海の記憶”を二重奏に仕立てる。まるで潮風に吹かれながら海辺で食すような鮮烈さを帯び、リアス・バイシャスのワインと“海の記憶”で結ばれるペアリングとなります。

  • ワインの個性
    アルバリーニョは柑橘系のアロマ、塩味を思わせるミネラル感、そしてほろ苦さを伴う軽快な余韻が特徴。大西洋に面した産地特有の海のニュアンスを宿します。
  • ペアリングのロジック
    • シラス特有の苦味とアルバリーニョのグレープフルーツ的ビター感が同調。
    • 海苔のヨード香とワインのミネラルが響き合い、まさに「海の記憶」を共有。
    • 生姜汁がシャリ・シラス・ワインの間に架け橋を作り、清涼感を与えます。

── 海と海が出会うとき、鮨とワインは一体となり、新たな風景を私たちに見せてくれる。

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