蛤 hamaguri
- 和名:ハマグリ(蛤)
- 分類:二枚貝綱・マルスダレガイ科ハマグリ属
◯主な産地(日本国内)
かつては全国各地で水揚げされていたハマグリですが、乱獲と環境変化の影響により、現在では天然物は希少な存在に。
主な産地は、千葉県・九十九里浜、三重県・桑名、茨城県・鹿島灘、熊本県・有明海などで、それぞれの地域で香りや身質に微妙な違いが見られます。
◯旬の時期と生態
- 旬:春(2~4月)
特に産卵前の初春が、旨味と甘味が凝縮された“最も美味しい時期”とされます。 - 生態:汽水域の浅い砂泥底に生息し、植物プランクトンなどを濾過摂食することで成長。3年ほどで食用に適したサイズへと育ちます。
◯味わいの特徴
- ハマグリの旨味は、コハク酸・アラニン・グリシンなどが中心。
- 火入れによって磯香とともに甘みがふわりと立ち上がり、貝柱の弾力と口溶けが心地よい余韻をもたらします。
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