寿司職人が施す手仕事
1. 下処理(捌き)
- ぬめり取り:穴子の体表は強いぬめりがあるため、まずは塩をふりかけて手で揉み、流水でしっかり洗い流します。
- 頭を落とす:包丁で頭を切り落とす。
- 内臓処理:腹側を切り開き、内臓を丁寧に取り除く。血合いや背骨まわりに残った内臓も包丁や竹串でかき出す。
2. 開き
- 背開き(江戸前の伝統)または腹開きで広げる。
- 中骨を取り除き、背骨の小骨は骨抜きで丁寧に処理する。
3. 下茹で
- 大きな鍋に湯を沸かし、穴子をくぐらせて表面の血や余分な脂を落とす。
- すぐに冷水に取り、身を締める。これで臭みが抜け、煮上がりがきれいになる。
4. 煮汁の準備
- 基本配合:
- 醤油:みりん:酒:砂糖 = 1:1:1:0.5
- 好みに応じて昆布や山椒を加えて風味を出す。
5. 本煮込み
- 下茹でした穴子を煮汁に並べ入れ、弱火で落とし蓋をしてじっくり煮込む。
- 煮崩れを防ぐため強火にしない。
- 煮汁が照りを帯び、穴子がふっくら柔らかくなれば完成。
6. 仕上げ
- 煮汁を漉して煮詰め、タレ(煮ツメ)を作る。
- 穴子を取り出し、タレを塗って照りを出す。
• • 冷ますことで身が締まり、握り鮨や丼に適した食感になる。
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